介護職の職業病は何?

介護職の職業病はいくつかあります。

特によく挙げられるのが腰痛です。
排せつ介助や入浴介助など無理な姿勢で仕事をする事になり、さらに体が不自由な利用者の全体重が介護士に預けられるため、腰には相当な負担がかかってしまうのです。
特に人員が不足している施設では、本来ならば二人体制で行うべき仕事も1人でせざる得ない状態であり、つい無理をして腰痛持ちとなり、結果的に退職するといった悪循環が起こります。

老人ホームなど夜勤がある施設では不眠に悩まされる人もいます。
仮眠室で休めることもありますが、仮眠中であっても何かあればすぐに駆けつけなければなりません。
また夜勤だけではなく、早出や遅出など日によって勤務体系がバラバラなので生活リズムが不規則なり不眠になってしまいます。
眠るために睡眠薬などを使うようになると、さらに症状が悪化する恐れもあるため、早めに上司に相談して勤務体系を変えてもらった方が安心です。

また介護職はストレスが溜まりやすく精神的に参ってしまうこともある仕事です。
利用者に自分の意志がうまく伝わらず、四苦八苦することも多くあります。
しかし伝わらないからといって相手を批難することはできません。
また同僚との関係が良くないとコミュニケーション不足となって仕事でも失敗が起こります。

何かとストレスが溜まりやすく、さらに不眠などの症状にも悩まされるようになると、最終的に鬱など精神的な病気を発症する可能性があります。
1人で悩みを抱えず誰か相談できる人をつくる事、そして適度なストレス発散が予防策となります。